《MUMEI》

前半終了時、


スコアは17対13。


赤高が4点リードする展開となっていた。


4強の中では下の実力と言えどもやはり4強。


点差をつけていた。


「4点差は上出来だ。


後半もこの調子で行くぞ。」


「はい!!」


「ユキヒロ。」


「…はい?」


「もっと積極的に攻めていいんだぞ?


2年生とはいえ左45に入ってるんだからな。」


「はい!!」


「古田、サポート頼むぞ。」


「わかってるよ!!」


「椎名。よく走ってくれた。」


「はい!!」


「後半も行けるか?」


「もちろんです!!」


「よし!!


猪狩。」


「…何すか?」


「ナイスシュートだ。


だけど強引に行きすぎるとチャージもらうぞ。


もっと攻撃の時間を長くしてパスも回すんだ。」


「…点取ってんだから問題ないでしょ。


チャージだってもらってね〜し。」


「これからの話だ。」


「あ〜、はいはい。


わかりましたよ。」


そして後半が始まる。

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