《MUMEI》

勳羅は何も言わず、寝ている綺嘉を起こし抱っこした。


綺嘉は勳羅に抱きつき、大きな声で泣いた。


「綺嘉君、今俺の家に綺嘉君より年下子が1人いるんだけど、今日から一緒に住む?」


綺嘉は泣きながら首を横に振った。


「今日からこの部屋で住ませて下さい…。」


綺嘉は涙を流し、顔を上げはっきり言った。


「でも綺嘉君はまだ…。」


「あともうちょっとで5歳になるんです。だから大丈夫です。」

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