《MUMEI》

「あら私泣かせちゃったのかしら。お母さん失格ね。」


嬉呂巴は綺嘉の涙を手で拭いた。


綺嘉は目を開け、嬉呂巴を見ながら首を横に振った。


「私と綺嘉が会えたのは、銀髪の子のおかげなんです。私の血は確かに暴走していました。

でもあの子の血により、私は理性を取り戻しました。これであなたも大丈夫ね。」


すると嬉呂巴は宙に浮き、綺嘉と一つになるように重なりあった。


いってらっしゃい
綺嘉

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