《MUMEI》

綺嘉は涙を流しながら、我に返った。


爪はどんどん元に長さに戻り、牙はどんどん小さくなっていた。


綺嘉は塁羅の首筋から牙を抜き塁羅を強く抱きしめ地面に座り込んだ。



「ごめんな塁羅ごめんな、痛かっただろ腹と脇腹と首筋。」


「別に大丈夫ですよ、すぐに治りますから。でも良かったいつもの蓮邊さんに戻ってくれて、帰ったらケーキ食べましょうね。」


「あぁ、あと塁羅の好きなキャンディー買ってやるな。」

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