《MUMEI》





布団につき1分たたない速さで眠る裕斗を背後に感じつつ俺は惇の隣に潜り込んだ。





敷布団の上に寝かされて毛布が一枚掛かっている状況の惇。




通気性が悪いのか額にうっすらと寝汗をかいている。





俺は惇の靴下を脱がせ、胸元のボタンを緩めてやった。





さすがに背中が痛くて布団の中に入れてやるのは億劫で、裕斗がもう少し面倒見のいい奴だったら良かったのにと思いながら隣に横になる。







幾ら惇が小柄だからといってシングルベッドに男二人は狭すぎ。





惇をとりあえず抱き寄せて躰を小さくして







俺もゆっくりと、







瞼を閉じた。

前へ |次へ

作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ

携帯小説の
(C)無銘文庫