《MUMEI》

僕は絶望に目の前が真っ暗になった。



「酷い!…どうして…!?

…いったい誰がこんな惨い事を!?」


しずかちゃんも憤りを顕にしていた…。



その言葉に僕は、つい先刻、出来杉から浴びせられた台詞を思い出した。



∴・∵・∴・∵・∴・∵・∴・∵・∴・∵・


『…とりあえず、家に帰ってごらんよ…。

…そうすれば、キミがこの後とるべき行動が判るからさ…。』


∴・∵・∴・∵・∴・∵・∴・∵・∴・∵・



――…間違い無い………!

アイツが言っていたのは、この事だ…!


これはヤツの仕業だ………!!



僕の奥歯は、出来杉への憎悪にギリリと音をたてた…。

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