《MUMEI》

試合が終わり、


大会2日目の日程は終了した。


翔太は、


アパートへ帰る。


一人暮らしの翔太。


待つ人がいない。


一人の部屋。


試合のことを誰かに話したかった。


不安を誰かにぶちまけたかった。


(ふぅ…


明日は秀皇とか…


勝っても負けても明日で引退か…


俺…


優勝してぇ…


でも…


今日の試合…


勝ったけど…


何か違った…


猪狩…


上手いんだけどな。


上手いんだけど…


上手いんだけど…


何か違うんだよな…)


明日のこと…


今日のこと…


これまでの思い出…


いろんなことが頭を駆け巡る。


散々考えた。


(クロさんと…


ヤマトさんと…


またやりてぇな…)


いろいろ考えて…


凄く…


寂しくなった。


(クロさん…


ヤマトさん…


俺…


まだ終わりたくないです…)


知らない内に少しだけ涙が出て…


でも疲れてたから…


すぐ熟睡してしまった。








『まだ終わりたくない』

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