《MUMEI》

あるところに、
とても美しいお人形がありました。



持ち主の女の子は裕福で、お誕生日にお祖母様から贈られてきた、その立派な金髪のお人形が一番のお気に入りです。



毎日毎晩、大切にいつも一緒に過ごしていました。




女の子はそのお人形を妹のように大切にしていました。

そして、
こうも思っていたのです。

「貴方が本物の妹ならどんなに素敵かしら。」


お人形もそう思いました。

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