《MUMEI》

お人形はまた迷ってしまいました。

「お嬢ちゃん、お嬢ちゃん。どこへ行くんだい?」

尻尾が生えて耳の尖んがったおばさんが話しかけてくれました。


「この世で一番輝く花を探していて迷ってしまったの。」

お人形は言いました。


「じゃあ教えてやってもいいが…………お前の残りの手足を頂くよ!!」

おばさんは恐ろしい悪魔に姿を変えてお人形の手足をもぎ取ってしまいました。

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