《MUMEI》 ふと、横に視線を向けると、 女子のバレーコートの方から、皆がこっちを覗っていた。 心配そうな表情の椎名くん。 大丈夫だよ、と微笑む。 フリースロー、と審判が叫んだ。 『がんばれ』 椎名くんの口が言った。 頷いて、立ち上がる。 ―…絶対、入れる!! 前へ |次へ |
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