《MUMEI》 大きく深呼吸をする。 椎名くんの『がんばれ』を思い浮かべながら、ボールを放った。 放たれたボールは、縁に1回当たった後、 リングに吸い込まれていった。 「やったあ!!」 「よっしゃあ!!」 チームメイトの歓声が上がる。 フリースローが入っただけだったけど、すごく嬉しかった。 …結局、私がシュートを入れられたのはこの時だけで、 52-20で負けてしまったけど。 ―…でも、楽しかった。 小木くんには、元に戻ってから、 本物の椎名くんに勝ってもらうんだ!! 前へ |次へ |
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