《MUMEI》
ファンノ反応
「早苗さん!!お久しぶりですね」

「環さん!本当、お久しぶりです」

「しばらく見ない間にそんな大きなお腹になってしまって……」

「そうなんですよね。大変です」

「それにしても、あまり強い批判とかなくてよかったですね」

「ハイ…。もう生きていけないくらいの誹謗・中傷を覚悟してたんですけどね」

環は知っていた。

早苗の所属する事務所に毎日大量の手紙やメールが届き、ブログも壊滅状態で閉鎖してしまったこと。

女の人って怖いなってつくづく思う。自分も一度、経験してるから余計。

「環さん!」

「流理さん。早苗さんが元気そうでよかったです。……あの話、私も聞いてましたから」

「あ…ありがとうございます。オレも有理にできるだけ知られないようにしてるんで」

「あのふたり、今すごく幸せそうですものね」

「……ハイ」

「私達で守ってあげましょうね」

「頑張りましょう」

有理や早苗さんが心配していた春日有希への迷惑はそんなに大したことはなかった。

一番最初のインタビューでのオレの様子を見たせいか、マスコミの人達の態度がすごく優しくなった。

大体みんなのアイドルである春日有希を悲しませたりする記者が所属する事務所が無事でいられる訳がない。それにオレ、まだ高校生だし。

利用できるものは利用しておく。

ちょっと腹黒いかな。

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