《MUMEI》

千秋様……僕、千秋様と少しくらいは気持ちが通じ合えてましたか?




「 …………明石君」

あれ……天国かな此処……、天使様が……


「 あれ? 新井田さん……じゃあ学校?」


「此処は氷室の離れだよ。」

今日の新井田さん白衣じゃない……。


「ちあきさまは……?」


「千秋さんは此処でお休みになられてますよ。解毒しきれてないのでまだ体調が優れないのです。」

解毒……
口に広がった苦味はそれだったのか。


「あの、僕……」


「大丈夫ですよ。明石君が何も知らないことは私がよぉく知ってます。
もう少しお休みなさい。」

新井田さんの掌が瞼を下ろす。
千秋様の掌もこんなあったかいかんじだった……と思う。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫