《MUMEI》 心境の変化弘也が俺を襲った事は、俺の心にある変化をもたらした。 それまで俺は、ただ也祐の側で也祐に甘えているだけだった。 だから、何の知識の無い俺だから、弘也にペットだと言われても仕方ない立場だったのだと反省した。 それに、簡単に弘也の暴力に負け、好き勝手に体をもてあそばれたのも、屈辱的だった。 だから、俺は、弘也に汚された俺でも変わらず愛してくれる也祐の為に 賢く 強くなりたいと思った。 そして俺は、也祐に勉強を、忍に護身術を習った。 『何で俺が』 也祐は、俺にすぐ勉強を教えてくれたが、忍は最初嫌がった。 『也祐も忍も強いけど、也祐は優しいから、俺を傷付けられないから』 『俺なら、傷付けられると?』 『忍は、俺が嫌いだろう? 思いっきりやって構わないから、俺を鍛えてくれ!』 『……旦那様に怒られる』 『也祐には許可をとった!青あざ位なら大目に見てくれるから、な?』 俺は忍にしがみついて頼んだ。 『わかったから、…離れろ』 嫌いな俺にしがみつかれて困った忍は渋々承諾して 容赦なく、俺を鍛えた。 前へ |次へ |
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