《MUMEI》 手当てが済むと── 琉輝椏様は直ぐに立ち上がって‥ 僕の腕を掴むと 保健室から出て行こうとしました。 「琉輝椏様、もう大丈夫‥なんですか‥?」 「言っただろう、この程度‥」 「すみません‥!(汗)」 僕は‥ 頭を下げずにはいられませんでした‥。 もう‥ 申し訳なさすぎて 自分が 嫌になりそうです‥。 「顔を上げろ」 ≪ぶんぶんっ≫ 今の僕には 首を左右に振って否定するのがやっとでした‥。 前へ |次へ |
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