《MUMEI》

手当てが済むと──

琉輝椏様は直ぐに立ち上がって‥

僕の腕を掴むと

保健室から出て行こうとしました。

「琉輝椏様、もう大丈夫‥なんですか‥?」

「言っただろう、この程度‥」

「すみません‥!(汗)」

僕は‥

頭を下げずにはいられませんでした‥。

もう‥

申し訳なさすぎて

自分が

嫌になりそうです‥。

「顔を上げろ」

≪ぶんぶんっ≫

今の僕には

首を左右に振って否定するのがやっとでした‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫