《MUMEI》

一人だ僕……

一人ということは、
お父さんもお母さんも
にーさんも
千秋様もいない……

怖い。



千秋様、どこかに居た気がする……
まだ焼き菓子のせいで頭がくらくらしたままだ。

でも、千秋様を探さなきゃ……



「あれ?明石君?!逃げた……!」

新井田さん、僕を探しているみたいだ。
さっき、車が云々って電話で話していた。
僕だけ帰らせるつもりだ。
千秋様と離れてしまう……、嫌だ。
千秋様と帰りたい。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫