《MUMEI》

≪ザ‥≫

風が心地いいです──。

琉輝椏様は

僕の手を握ったまま‥

フェンスに寄り掛かるようにして

空を見上げています‥。

「あ、の‥琉」

「白状しろ」

「ぇ‥っ」

「オレに隠し事をするな」

≪ギクッ≫

「か、隠し事なん、て‥///」

「なら何故そんなにも挙動不審なんだ」

「そ、それ、は、あのっ‥///」

≪かぁぁっ≫

「朔夜‥?」

≪ばっ≫

「み、見ないで下さい‥っ///」

≪ぐいっ≫

「///!!」

「‥オレに命令するつもりか」

「っ‥すみま、せ‥」

「答えろ」

「へ‥!?」

な‥

何をデスカ

琉輝椏サマ‥///

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