《MUMEI》
小指
私は小さい頃から
どこか違う。


ある時は
窓硝子に突っ込んだ小鳥の瞬間、

犬の噛み痕、

蟻の蝶への羣り、



そして、その時は
たまたま、
自転車の車輪が廻るのを眺めるのが日課だった。





カラカラ

    カラカラ


銀に輝く車輪が綺麗で、

そこに、


 指を


  入れてみたら?

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