《MUMEI》

ましろは、布団を深く被り丸くなった。


"ドンドン、ドンドン"


私には叩く音も
伊野さんの
声も聞こえない


だから速く帰って…
お願いだから


「やっぱり具合悪いの?私、ましろちゃんに料理作ってきたの食べてくれるかな?一人暮らしだと大変だと思って…。」


その時ましろはセツが言ったことを思い出した。


私のクラスメイトは
昨日の記憶がない…


"ドンドン、ドンドン"


ましろは、昨日の私を殺した記憶がない音歌に悪いと思い、料理だけ受け取ることにしようと思い布団から出た。

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