《MUMEI》

沈黙が続いた。
蝉の声が病室の窓を通してかすかに聞こえる。



あー
病院って快適だな。
涼しいし、静かだし。
ちょっと薬臭いけど…


この人
いつまでここにいんのかなって疑問に思ったけど、聞くタイミング外した。

その人が病室を抜け出したからだ。

ベッドの上から見上げた、が、何も言わず出ていった。

帰るのか、黙って。











なんて思っていたら、また戻ってきた。
両手に缶ジュース2つ持って。





ちょっと安心した。





「飲む?」と聞かれたけど、炭酸は飲めないから断った。
「わがままね」なんて言われた。


しかしまぁ、相当喉が渇いていたのだろう。うまそうに炭酸ジュースを飲んでいる。一気に飲み干して、私にあげるつもりだったやつも飲んでしまった。











そしてまた黙る。

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