《MUMEI》 「ほーら、メリークリスマース?」 是清の答えがやっと理解できた。 「出オチだな……」 赤と緑の半分ずつになっている斬新な下着だった。 しかも、少し履き熟しちゃうとこが面白い。 「乙矢笑いすぎだろ!」 「何処で買ったんだよ……」 ダサいのに似合いすぎだ。 「岸君達がクリスマスプレゼントにくれた。」 岸とは社員の中でリーダー的存在の名前だ。 「で、履くんだ?」 腹筋が張る……。 「皆、乙矢をなんとかして笑わせたかったようで。俺が仕方ないから協力してやりました。」 確かに、仕事場では多少は他所様向けな対応していた、彼等には一本取ってやろうと変な火を付けさせたようだ。 「一見、無愛想だけどベッドの上なら実にイイ笑顔だと言っておけば?」 愛してない人に愛想振り撒けるほど器用じゃないし。 「ウエェェ エロ!エロ大使!イヤーっ」 両手で顔を被い、頭を振った。 「誰がエロ大使だ……」 内腿へ強めに爪を立てた。 「エロ大使は俺には最上級の褒め言葉で、和訳は『取り敢えず抱いてくれませんか?』とも言う……」 そちらも我慢の限界だったようで、下着を脱ぎかけている。 前へ |次へ |
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