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《MUMEI》 「大切‥」 「はい(微笑)」 白兎はそない言うて 首から下げとった懐中時計を 懐かしげに見つめた。 綺麗な 銀色の懐中時計──。 「ピカピカやね、綺麗に磨かれとる──」 「傷が付いては大変ですからね(苦笑)」 「そうなんかぁ」 「お嬢様は覚えてますか？(微笑)」 「ぇ、何を？」 「いえ、すみません(苦笑)」 「へ‥？」 訳分からへん‥。 前へ |次へ |
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