《MUMEI》

「ぁ‥なぁ、黒兎」

「何だ」

「アンタは持ってへんの?」

ウチが聞いたら‥

黒兎は

ポケットから懐中時計を取り出した。

≪キラ‥≫

「ゎ‥」

金色‥っ。

白兎は銀色で──

黒兎は金色‥。

「なぁ、何で執事ていっつも懐中時計持ち歩いとんの?」

「仕事をする時に時間を気にするのは当たり前だろう」

「ぅ‥」

そりゃそうやけど‥。

「喋ってばかりいないで食え」

≪プクゥ≫

何やねん‥

もぉ‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫