《MUMEI》

それは、キラの下僕となった哀れな少年の切実な苦悩だった。




出来杉はその後、スネオの両親の命を盾に取り、スネオを自らの奴隷として顎でこき使ったのだ…。



裕福な家庭に育ったスネオから、ゲームソフトやラジコンカーなどの玩具を巻き上げ…



片時の自由も与えないまま、学校や塾の宿題をスネオに押し付けた…。




そのおぞましい仕打ちは、追い詰められた少年の精神を蝕み――…


…無意識のうちに、心を棄てた“人形”として生きることで自我を保つ防衛線を張らせたのだろう…。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫