《MUMEI》

門の前にはアキラと同じ、新しいランドセルを背負った子が写真撮影などをしていた。


「アキちゃん、私たちも写真撮ろうか?」


「うん。」


車は門の前で止まり、アキラとアキラ母は降りた。


「じゃあ入学式終わったら、電話するからまたお願いね。」


アキラ母は、女運転手に言った。


「はい畏まりました奥様。」


車は走って行ってしまった。

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