《MUMEI》
一年前・2
部活も終わり、帰り支度をしていた時に周哉の携帯電話が鳴った。
相手は父親の直人だった。

「もしもし、父さん?」
「し、周哉か?」
周哉は、直人がとても焦っている事に驚き、
「どうしたの? なんかあった?」と聞いた。
その内容は、思いもしないものだった。


「母さんと麻耶が・・・事故で病院に運ばれた」

「・・・え?」
「本当だ、嘘じゃない。早く来てくれ。場所は第三病院だ」
「わ、わかった」
荷物をそのままにして携帯電話だけを持ち、忘れて周哉は急いで部室を出て行った。

何かの間違いであってほしい思いながら・・・

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