《MUMEI》 千秋と居た俺だったが、千花様が直々に俺を引き取りたいと言って下さった。 勿論、恋人とかそういうものではないことくらい俺も知っている。 千花様が出した条件が先ず、千秋と絶縁すること、また、屋上から飛び降りて生き残れとか言う想像を超えたS命令だったし……。 けど、千秋にもいい加減うんざりしていたし、俺の大切さを知るいい機会だと思った。 俺はそれに、千花様を心酔に近いほど愛してしまっていたから。 そして、中学二年の秋…… 死にかけた。 よく、木の植え込みが在ってくれた。 生きているって素晴らしいと今も思う。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |