《MUMEI》

玄関の扉を開けると、そこにはラルンが立っていた。


「塁羅を。」


「あ、あぁ。」


ラルンは瑠姫麗から、塁羅を受け取った。


「綺嘉、それは塁羅の血ですか?」


ラルンは綺嘉の服についている血を見ながら言った。


「はい…。」


「そうですか。」


ラルンは塁羅を抱えながら歩き出した。

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