《MUMEI》

ラルンは塁羅を部屋に連れて行き、塁羅のベッドにゆっくり寝かせた。


ラルンは塁羅の服を捲り、脇腹の傷を見た。


傷は塞がりかけているが、まだ血が出ていた。


ラルンは手袋を脱ぎ、人差し指を塁羅に押し当てた。


「う゛っ!」


押し当てながら、ゆっくり傷をなぞっていくと、傷から少し湯気がたち塞がっていった。


それから塁羅の頭に手を乗せ目を瞑った。



それからゆっくり目を開けた。

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