《MUMEI》

「塁羅、あなたは優しすぎます。でもそれは過去が原因なのですね、でも少しは自分を大切にして下さい。」


ラルンは塁羅の口を開け、親指を噛み垂れ流れる血を塁羅の口の中に入れた。


「綺嘉に血を飲ませたんですね、でもそのおかげで綺嘉が助かった。」


ラルンは塁羅の頭を撫でた。


もう誰も
失いたくないんですね


でも大丈夫ですよ
私があなたが死ぬまで
ずっといますから


ラルンは部屋から出て行った。

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