《MUMEI》

ましろは目を開けた。


ましろが死んだ場所は部屋、しかしそこは家の外だった。


あれ?
私浮いてる?


下を見てみると、足は確かに宙に浮いていた。


上を見てると両手首が、ロープで縛られ吊されていた。


両手首を動かしてみても、固く縛られていてほどけなかった。


「無駄だよ。ましろちゃん。」


ましろは声がした右を見てみた。


「音歌さん…。」


そこにいたのは、刀を持った音歌だった。

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