《MUMEI》

音歌は、ましろの右足に刀の刃先を触れた。


刀の冷たさが伝わった。


「ましろちゃん、冷たいでしょ。でもすぐ暖かくなるよ。」


音歌は刀先を足に刺し、ゆっくり下に下ろしていった。


「あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁー!!!」


「ゆっくりって痛いでしょ。あぁましろちゃんの赤い血、赤い果実のようで綺麗。」


音歌は足首まで斬ると、ましろの足から刃先を抜いた。


「この刀すごく斬れ味が良いみたいね。だって悪い刀だとなかなか下に降りないんだもん。いい刀造ってくれたよ。」

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