《MUMEI》

「ナイッシュー!!」


秀皇大附属高校エース45の1対1から、


ポストへのパスが決まり、


得点を許す。


18対17。


「取り返すぞ!!」


「おぅ!!」


ボールは赤高。


猪狩の突破からシュート。


「ナイッシュー!!」


18対18。


「行くぞ!!」


秀皇のリスタート。


シュートを打った猪狩は、戻りが遅れ、


麻倉のマークがいなかった。


フリーの麻倉のシュート。


「ナイッシュー!!」


19対18。


点差は離れなかった。


どちらも譲らない。


(これは…


取り負けた方が負ける…)


試合展開が点の取り合いになった場合。


勢いの消えた方が負けると言ってもいい。


当たり前のことだが、


ひたすら点を取り、


相手の得点を止めなければならない。


早い試合展開の中、


この勢いを止めないよう、


必死で食らい付く赤高。


(…いいね。


いい展開だ。


もう少し様子を見たら…


赤高の得点力をなくす!!)


後半13分。


スコアは23対22。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫