《MUMEI》

「いや〜、やるねキミ。」


「あ?」


「まだ2年生なんだろ?


大したもんだよ。」


「…当然だ。


俺は最強だからな。」


「あはは!!


最強か!!


おもしろいねそれ。」


「あぁ!?」


「けど、勝つのはウチだよ。」


「…舐めんなよ?」


「じゃ〜ね。」


突然走り出す麻倉。


(バカか!!


振り切れてね〜んだよ!!)


追う猪狩。


パスをもらう麻倉。


詰めるディフェンス。


が、


どちらの手でも打てる麻倉を抑えるのは困難だった。


(どっちを抑えればいい!?)


ディフェンスに迷いが生まれる。


その一瞬を付き、


シュートモーションへ移る麻倉。


(左!?)


ディフェンスが気付いた時には、もう遅かった。


『勝つのはウチだよ。』


(舐めんな!!)


猪狩が抑えにかかる。













後ろから…









「バカ!!やめろ猪狩!!」










(…やられた。)









「ピー!!」











「…」










後半15分。


猪狩圭吾。


2つ目のファール。


2つ目のファールは、











2分間退場。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫