《MUMEI》

唯一普通に女の子と話ていた男がゆっくりと俺に近づいてきた。
「―――そっか、これじゃあ今回の女じゃひくわな…」
くわえ煙草のままソファに座る俺を見下ろしてくる。そして俺の隣に座り
「…拓也、俺もいちぬけ」
「は?なんだそれ?」
日高そっくりの細目を見開き拓也さんはこの男に詰め寄る。
つか、この隣の男、
金髪でアクセジャラジャラでなんか怖い。
しかも長身で顔が異常に整っていて…、だからなのか唯一綺麗めの女の子が隣に座っていた。
「まさか日高の弟がこんな可愛い子連れてくるなんてなー…、」

「――――…!!」

唇を…唇で塞がれた。

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