《MUMEI》

「半ば現実――…?


…ということは、キラの目的はそれだけじゃないって事…?」



「はい…。」



ニアは続けて、こんな問いをドラミに投げかけた…。



「ドラミさんは、征服者の心理をご存知ですか……?」



「征服者…?」



「はい…。世界を手に入れた支配者の心理です。」



「――…いえ……分からないわ。」


ドラミが首を横に振ると、ニアは手短な言葉で説明した。



「世界を掌握するための力は、二つも要らない…。


…という事ですよ……。」



その視線は、真っ直ぐにドラミのお腹に向けられていた――…。



「――…つまり、それは……。」

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