《MUMEI》

僕は、稚麻を見てプッと吹き出してしまった。


…か、可愛いっ…


「稚麻…少し向こうで、遊んでおいで…ああ、余り遠くへ行くんじゃないよ。」


「あい!と〜ちゃ。」稚麻は、チマチマと走って行った。


「さてと、あん?と申したな?どこの神の子供かえ?」


「僕は…貧乏神の子供です。」


「ほう…そなた、赤字の子供かえ?ホホッ愉快だえ〜。」

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