《MUMEI》

≪コン、コン≫

「‥帰って‥」

「お嬢様、紅茶だけでもお召し上がりになりませんか‥?」

「‥いらへん‥」

「‥‥‥すみません、お嬢様のお気持ちも知らず‥」

「ちゃうねん‥‥ただ‥独りになりたいだけ‥」

「お嬢様‥」

「独りでおったら‥アカンかな‥」

「いえ、‥‥‥‥ですが‥」

「とにかく‥‥ウチの事は気にせんとって‥。ゴハンもいらへんから‥」

暫く扉の前におったみたいやけど‥

白兎は

静かに下に降りてった‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫