《MUMEI》 「なぁお前、ウルフだろ。」 「えっ…。」 一瞬、湧雄の顔が固まった。 「俺半吸血鬼だから、分かるんだよ。俺の匂い嗅いだ時分かったろ人間と吸血鬼の臭いがするって。」 「うん分かったよ、そう私はウルフ、仲間と認めて貰えなかったウルフよ。」 湧雄はフードを取り、マントを脱いだ。 赤焦げ茶色の髪は長く、頭には髪と同じ色の耳とお尻に尻尾があった。 前へ |次へ |
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