《MUMEI》
口バトル
俺は、ヘルメットとグローブを外し、自販機でコーヒーを買うと、白〇イからゆっくりと降りてきた。

サングラスを掛けたまま
「静止を呼びかけたら直ぐに止まりなさい!」

仁王立ちで偉そうに言ってきた。

(人のバトルの邪魔しやがって!!)
そう思いながら、
「こんな狭い道路に止まったら邪魔やろ!! 場所選ぶのが常識やろ!?」

「… … …」

何も反応がない。

「それに、俺が何かした?
何でそんなに偉そうに言われなあかんのや!?」

「あそこはバイクが多いから取り締まりするよう住人から依頼が来とるんや」

「バイクより車を取り締まったら?
明らかにセンターライン割ってドリフトしてる跡が残っとるやん?」

「それは他の者がやっとる!!
今は君らの事を言よんや!!」

「だから、俺が何したん?」

「ここを走っとるやないか!!」

「ここ走ったらあかんの?
どこに書いとん?」

俺達のやりとりをGSXーRのライダーが気まずい雰囲気で見ていた。

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