《MUMEI》

ヘタリ込んでる私は間宮を見ながら冷静になろうと必死だった。

ありえん。ありえん。まじありえん。ってことで頭がいっぱいになるのを必死で堪えて考える。えっと私は死んでしまって…………でも何で間宮がまだ目の前にいるんだろう。私を殺したのは間宮?私はまだ生きている?此処はどこ?私誰?

そんな私の悶絶する姿を見兼ねてか間宮が全部答えてくれた。私にとって喜ばしいことなんて何もなかったけど。

「お前はたった今死んだ」

夢も希望もありません。だって私死んじゃったんだもん。

「私を殺したのは間宮?」

「ああそうだ」

そんなにべもない。

「何で私死んだのにアンタがいるのよ」

「それを今から説明するから黙って聞け。取りあえずお前は死んだからそれだけは自覚しておけよ」

私、中川紗英は17歳という若さで死んでしまったようです。はいそうです、とっても親不孝者です。やりたい事を山ほど残して志し半ば、物語の冒頭で死んでしまった哀れな少女です。もうどうでもいいです。何も考えられません。

ということで続きは第二章で。さようなら。グスン。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫