《MUMEI》

☆゚・:*:.。○。.:*:・゚☆゚・:*:.。○。



「…コフッ!…ヒュゥ……ヒュゥ……ヒュゥ……」


スネオはひとまず語りを止め、静かに呼吸している――…。



ドラミはスネオの口から出た、幾つかのキーワードについて考えていた。



―――…スネオさんが見た『虫』とは、きっと私が出来杉に放ったスパイ衛星だわ…。


…つまり、その時はまだスパイ衛星は破壊されていなかったことになるわね…。


…ちょうどその頃、私はしずかさんと喋ってて、スパイ衛星のモニターを見ていなかったのよね…。


…もしも、この場面の会話を目撃していたら……


…私はもっと早くキラに辿りついていた。………きっと武さんやジャイ子ちゃんの命を救えた――…!



ドラミは見逃した場面の重大さに、思わずギュッと下唇を噛んだ――…。

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