《MUMEI》

「大丈夫、爆発する前に空中移動させたから。」


塁羅は宙を見た。


そこにはふぅーと息を吐いている綺嘉がいた。


「なんで宙を飛んでいるのよ!あんた半吸血鬼でしょ!」


塁羅は綺嘉を湧雄の前に降ろした。


「あぁ俺はただの半吸血鬼さ。空を飛ばしてくれたのは塁羅さ。」


「沢折塁羅が?あなた死霊使い?」


「違います。僕は魔法が使えるんです。」

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