《MUMEI》

あと‥

10秒‥‥。

僕の決意は決まっています‥。

白衣なんて‥‥

琉輝椏様が傷付く事を思えば‥‥‥‥

「‥‥朔夜」

≪ビクッ≫

「琉輝椏‥サマ‥‥‥?」

「‥‥‥‥1つだけ言っておく」

「ぇ」

「オレが辛いのは‥‥‥‥‥一番辛いのは‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥お前が‥」

「僕‥‥‥?」

「お前が‥‥オレから離れる事だ」

「‥!」

≪ドクン‥‥‥ッ≫

琉輝椏‥

サマ‥‥‥‥

≪ガチャッ!≫

≪ギィィッ‥‥‥‥≫
僕は

無我夢中で鍵を外して‥‥‥‥

思い切り

扉を押しました

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