《MUMEI》

「ユキヒロさん、練習…」


「…練習?


してどうすんだよ。」


「…」


「2人で練習も何もね〜だろ。」


「…」


「じゃあ俺帰るから。」


「…」


2人となったハンド部。


ユキヒロはやる気を無くしていた。


どうしようもない。


このままハンド部は無くなる。


そう思っていた。


猪狩のしていたことは知っていた。


しかし、


椎名同様ユキヒロも、


どうすることもできないことをわかっていた。


(俺は…


俺は絶対諦めない…)


そう言い聞かせながら椎名も、


『ダメかもしれない…』


心の底ではそう思っていた。


事実上…


ハンド部は消滅していた。

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