《MUMEI》 しかし、父が提示したのは遺産相続の後継者争い。 争いは好まない。 ロクな事が起きないからである。 姉や弟ならそこまでの実害も無いだろうから、のらりくらりとかわしてきたつもりだった。 不可侵条約を結んだのだから。 父の口車に乗った自分も反省すべき点ではあるが中学二年の頃、必要な物を千花に取られてしまった。 裏切りだ。 興冷めだ、これまで信頼していたのだから俺に戦いの意志は無い。 出来れば学校も父の管轄で見張られっぱなしの此処からも抜け出し、気ままに暮らすような算段も考えていた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |