《MUMEI》
下ネタ全開(俊彦視点)
「仕方ないじゃないか。あいつら俺に似て、美脚大好き・蝶子ラブなんだから!
いっつもいいとこで邪魔するし…」


「はいはい。でも、蝶子さんが一番好きなのは俊彦さんなんでしょ?」


「そうそう!こないだも可愛く鳴いてくれたし…」


バシッ!


「下ネタ禁止」


(痛っ…)


俺は洋子さんに背中を叩かれた。


「了解」


そして、少し冷静になった俺は、再び柊を連れていった。


(洋子さん、演劇になると性格変わるな)


俺の背中はいつまでもヒリヒリしていた。


(でも…)


『アンッ…』

『ヤ、ヤだ…そんな…トコ…ッ』

『アッ…俊彦…ッ…すっ…き…

え? …あ、あいっ…

してるに、…きまっ…アッ!』


申し訳無いが、俺の頭の中は下ネタ全開だった。


「俊彦さん? 『ようこそシューズクラブへ』十回終わりましたけど?」


「じゃあ次は、『かしこまりました』十回・『ありがとうございました』十回!
ちゃんと、上品に、優雅に!

お客を大好きな女の子だと思って!…ん?」


『大好きな女の子』の部分で柊が真っ赤になった。


(なるほど…)


柊の視線の先には、蝶子ほどではないが、可愛い女の子が見学していた。

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