《MUMEI》

◇◇◇

20分経過──。

あたしは‥

まだこの包みと睨み合ってる。

≪じーっ‥≫

「‥?」

ふと‥

あたしはある事に気付いた。

「何か‥‥‥挟んである‥」

そっと持ち手から引き抜くと‥

それは‥‥‥

縦に四つ折りにされた

半紙だった。

そこには‥

平仮名で

あんこへ

そう書いてあった──。

◇◇◇

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