《MUMEI》

僕は

飼育係の仕事をする為──

兎小屋にいます。

琉輝椏様も

付いて来てくれました。

「大変だな」

「ぇっ、いえ、そんな事ないです///」

「楽しいのか」

「ハイ、それに僕──ずっと飼育係ですから(笑)」

「ずっと‥‥‥?」

「ハイ。初等部からずっと──」

「兎が好きなのか」

≪コクン≫

「‥‥‥兎が友達なんです」

「兎が‥‥‥?」

「ぁ、えと‥‥、僕、恥ずかしがりで、あまり‥上手く人と関われなくて‥‥。だから、昔から、苛められてばかりでした‥(苦笑)」

「お前が‥‥?」

≪コクン‥≫

「そんな時ここに来て──兎達と遊んでたんです。そうすると‥‥不思議と癒されて、元気になれるから(微笑)」

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