《MUMEI》 「どこがって何だよ。」 「あたしには諦めてるよ〜に見えるんだけど。」 「諦めてね〜よ!!」 「え〜? だってさ、1人でボール投げてるだけで楽しいとか思ってる時点で満足してんじゃん。」 「それは…」 言葉に詰まった。 「それは!!満足してるんじゃなくて、 またハンド部として練習する時の為に今練習してるんだよ!!」 「?」 『何言ってんの?』 そう顔で言われたような気がした。 「なんでわかんね〜んだよ!!」 「だって意味わかんない。 順番おかしくない?」 「…は?」 「人がいないなら、 人を集めるとこから始めるのが普通なんじゃないの? 練習はそれからでしょ? 諦めないって簡単に言うけど、 椎名くん結局何もしてないじゃん。」 「…」 佑香の一言は、 猪狩のパンチよりずっと効いた。 (そうだよ… 戻って来るの期待したって始まんね〜。 俺が部員集めなきゃ…) 「でしょ?」 「あ、あぁ。」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |